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【第六回】
ソーラーパネルを増設するなら、
こんな点にご注意!

売電代を2倍で買い取ってもらえる「新たな買取制度」。この情報を耳にして以来、えころさんはソーラーパネルの増設を真剣に考えはじめたようです。今回は、そんなえころさんが博士にパネル増設の相談をもちかけます。
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えころさんのお宅はフラット屋根いっぱいにパネルを設置していらっしゃいますが、どこに増設されますか?

おっしゃるとおり2階の屋根はいっぱいなので、東側にある1階部分の屋根に載せようかと思ってるんです。

確かに、下屋の屋根に載せられないことはないですね。

でも、あの屋根って午前中はいいけど、午後には建物の陰になるんですよねぇ。

日陰になったら、当然発電効率は落ちるでしょう?

おっしゃるとおりです。「試算してみよう!わが家の発電量理論値」でもご説明しましたが、発電量はパネルが向いている方角やパネル角度などの影響を受けますので、東向きで午後から日陰になる位置というのは、あまりよくないですね。

やっぱりそうですか。

私は第1回や第2回で、「太陽光発電の容量を2倍にしたら発電量も2倍になる」とご説明してきましたが、これは「設置条件が同じなら」という前提条件付きです。えころさんのお宅も、2階の屋根に今あるのと同じ南向きにパネルを2倍に増設できれば、発電量も2倍になるんですが。残念ながら、建物の陰になる時間があるとなると、とても2倍になりそうにありません。

残念ね。

わかりやすい例として、寄棟屋根にソーラーパネルを載せた場合をご紹介しましょう。下の図をごらんください。勾配30度の南向きの寄棟屋根に、すでに2kWの太陽光発電システムが設置されています。

南向きの屋根はすでにいっぱいなので、東向き・西向きの屋根にそれぞれ1kWずつ、ソーラーパネルを増設するとします。

こうすると、容量は確かに2倍になりましたが、発電量も2倍になると思われますか?


いいえ。南向きじゃないですから。

そうなんです。東向き、西向きの屋根の発電効率は、南向きを100%とすると、それぞれ82%しかないんです。つまり、容量は2kW→4kWつまり200%になったけれど、発電量は182%しかない、ということなんですね。

なるほど。

ちなみに青字で書いてある60%とは、いちばん発電条件の悪い12月の数値です。太陽高度が低いですから、東向き・西向きのパネルの発電効率がさらに落ちるんですね。

冬はこんなに落ちるんですね。

60%って、ちょっともったいないわね。

新買い取り制度のニュースを見聞きするようになってから、私のところにも「ソーラーを増設したい」というご相談が寄せられています。確かに大容量のシステムほど有利なんですが、ムリに容量を増やしても思ったほど発電量を期待できないケースもあります。パネル増設を考えておられるユーザーさんは、ご自宅の設置条件をしっかりチェックしてから、増設された方がいいでしょう。

本当ですね。

それからもうひとつ、太陽光発電システムは発電パネルとパワーコンディショナーのセットでシステムを構成しています。1台のパワーコンディショナーに接続できるパネルには限界がありますので、パネルを増やした場合、パワーコンディショナーを容量の大きなタイプに交換する必要も出てきます。

あ、そうか。パワーコンディショナーのことを忘れてた。

単純にパネルを増やせばいいということではありませんので、まずは専門家にご相談してください。
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